顧客定義
企業サイトを構築する際には、どのようなユーザーが利用するのかを想定することが大切です。
誰に見てもらうのかを考えずにサイトを作成したとしても、それは成功しないでしょう。
常にどのような人がアクセスするのかを考えた上で効果的なサイト作成を意識しましょう。
WEB戦略を考える時には、まずは顧客の定義からスタートします。
顧客の定義はビジネスの基本となりますが、それはWEBサイトについても同様なのです。
まずは顧客がどのような課題を抱えているのか、どのようなニーズを持っているのかを考えましょう。
そして、顧客の抱えている問題を解決するために企業サイトで何ができるのか、あるいは企業サイト以外で何ができるのかを考えましょう。
ここで重要なのは、企業サイトとしてできることとできないことをきちんと分けて考えることです。
これを徹底しておかないと、WEB戦略が中途半端なものとなるでしょう。
ユーザーシナリオを作成するには
顧客の定義をして、実際にユーザーのためのサイトを作成する際にはユーザーシナリオ作成をすることが大切です。
ユーザーシナリオ作成では、まずペルソナ作成をします。
ペルソナ作成とは、顧客の人物像を考えることです。
顧客にはどのような人が多いのか、その人の嗜好や行動、周辺環境などを考えて、架空のプロフィールを作りましょう。
そして、その人がどのような問題を抱えているのか、どんな事前知識を有しているのか、サイトを訪問したきっかけは何かなどを考えましょう。
そのサイトでどのようなことを知りたいと考えているのか、サイトの使用目的についてもきちんと想像します。
ペルソナは一つだけではなく、複数のものを作成することによって、多様な顧客に対応できるサイト作成を行えます。
次に顧客がどのようなニーズや問題を抱えているのかを考えます。
その企業サイトを利用してどのようなことを知りたいのか、どんな問題を解決したいと考えているのかについて話しあいましょう。
ペルソナを作成したならば、その人が実際にどのような意思決定をするのか、その流れを図式化しましょう。
サイト閲覧だけではなくその前後も含めて、ユーザーの行動や思考をシミュレートするのです。
そして、ウェブサイトでするべきこと、ウェブサイト以外でするべきことを考えましょう。
また、検索需要調査を行いましょう。
ネット上でどのようなキーワードが検索需要があるのかを調べて、それを踏まえた上でサイトを構築します。
以上がユーザーシナリオ作成となります。
いきなりWEBサイトの構築を始めるのではなくて、慎重に考えることが大切なのです。
ユーザーのことを想像するのはビジネスの基本であり、これがきちんとできていないと、ユーザーのニーズを無視することにつながるでしょう。